マイホーム計画中の方で、トヨタホームの全館空調システム「スマート・エアーズ」を採用するか悩んでいませんか?
スマート・エアーズを導入した我が家の3年分の電気代を公開し、「スマート・エアーズの初期費用は?」「電気代はどれくらいかかるの?」という疑問にお答えします。
住んでみて分かったスマート・エアーズのメリット、デメリットもご紹介します。
スマート・エアーズを採用するかどうかの参考にしてください。
トヨタホームの全館空調「スマート・エアーズ」とは
「スマート・エアーズ」は、デンソーエアクール(デンソーの100%子会社)がトヨタホーム向に販売している全館空調システムです。
1階、2階に1台ずつ空調設備を設置し、それぞれで温度、風量などの運転設定ができます。夏と冬は、基本的に24時間つけっぱなしで家全体の温度を一定に保ちます。
空調の吹き出し口を各階に6カ所ずつ設置できます。1階は床、2階は天井に吹き出し口がつきます。
オプションで吹き出し口を増やすことも可能ですが、風量が分散するので注意が必要です。
トヨタホーム公式HPはこちら
我が家の仕様
2017年12月にトヨタホームから家の引き渡し。
・2階建て 3SLDK 延べ床面積約37坪
・オール電化 はぴeタイム (関西電力)
・全館空調システム「スマート・エアーズ」
・太陽光発電(2.7kw) 余剰買取
引き渡しから3年経過しました。
電気代&売電の実績公開
早速、我が家の2018〜2020年の3年間の電気代と売電の実績を公開します。
※我が家は、オール電化 はぴeタイム (関西電力)です。
続いて、各年の月ごとの電気代と売電の推移です。
冬は19℃の暖房運転、夏は27℃の冷房運転した結果です。外出中や夜間は、1~2℃設定温度を変更して節電しています。
私たちは、関西に住んでいますが、冬には雪も積もる地域です。
グラフを見ても、天気や気温よって電気代と売電はかなり左右されることが分かります。
3年間の結果から、1ケ月の平均ランニングコストは1万円以下でした。
関西電力の調査によると、3人家族の平均電気代は14,454円です。
春先は、太陽光発電による売電が上回る月もありました。すなわち、実質電気代0円です。
平均以下の電気代で快適生活が手に入れられるならお得ですよね!
今回の結果は、スマート・エアーズ以外の家電製品を使用した電気代も含まれています。
他の家電製品の使用頻度は?
●毎日
・オーブンレンジ
・電気ケトル
・炊飯器
・ドライヤー
●2日に1回
・縦型乾燥機付洗濯機
●冬限定毎日
・電気ファンヒーター(脱衣所用)
スマート・エアーズを導入してみて
初期費用
全館空調システム「スマート・エアーズ」は、数十万円~100万円程度の初期費用が必要です。
トヨタホームがキャンペーンを実施していると、安価に導入できる場合があります。我が家が契約した際も、タイミングよくキャンペーンを実施していたので比較的安価に導入できたと思います。
スマート・エアーズの導入を検討される場合も、エアコン費用と天秤にかける場合が多いと思います。我が家も、エアコンの初期費用と天秤にかけてスマート・エアーズの導入を決めました。
我が家の場合、エアコンを各部屋に設置すると想定すると、4~5台必要でした。概算金額で50~100万円(10~20万円×5台)となります。
全館空調であれば、エアコンでカバーできない廊下、脱衣所などのエリアも快適な温度に保ってくれると考えると費用対効果は高いと判断しました。
太陽光発電は、毎月の電気代を安くすることを目的に導入しました。
「太陽光発電で儲けよう!」という考えはなく、初期費用として電気代を支払うか、ランニングコストとして毎月電気代を支払うかの選択でした。
全館空調を採用するのであれば、太陽光発電がある方が毎月のランニングコストが下がり、抵抗感なく24時間つけっぱなし運転ができます。
メリット
・どこでも、いつでも快適な温度
・空調リモコン操作が不要
・室内機の掃除が2カ所のみ
・各部屋に室内機がないためスッキリ見える
・部屋干しでもすぐ乾く
・電気代のランニングコストは安い
スマート・エアーズの最大のメリットは、どこでも、いつでも快適な温度という点です。帰ってきたとき、朝起きたときに、家の中が快適な温度だと「全館空調にして良かった!」と感じます。
吹き出し口のある空間は、いつでも快適な温度で保たれます。ただし、吹き出し口のない納戸やクローゼット、トイレなどは温度調節されませんので注意が必要です。普通の家よりは温度差は少ないです。
スマート・エアーズは、スケジュール運転が可能なので、一旦スケジュールを決めておけば決まった時間に設定温度を変更してくれます。
メンテナンスは、室内機が2台のフィルタ掃除を定期的に実施するだけです。
スマート・エアーズは、室内機を部屋以外の場所に設置します。そのため、各部屋に室内機を置く必要がないので部屋のインテリア性を損ねません。
スマート・エアーズを運転していると、常に家の中の空気が流れているので洗濯物が乾きやすいです。特に、冬は半日ほどで洗濯物が乾きます。部屋干し臭の心配もありません。
太陽光発電を導入することで、電気代のランニングコストは低く抑えられています。毎月の実質電気代が下がるので、安心してスマート・エアーズをフル活用できます。
デメリット
・空調設備が故障すると致命的
・室内機の置き場所が必要
・1階の吹き出し口が床にある
・部屋が乾燥する
スマート・エアーズの最大のデメリットは、故障すると致命的という点です。各階に1台しか空調設備がないので、1台故障すれば別の階に避難するしかありません。
実際、我が家でも2シーズン目の12月28日というド年末に1階の空調設備が故障しました。「年末年始に空調なしで過ごすのか・・・」と諦めながら、デンソーのサービスセンターに電話しました。
結果的には、デンソー様の神対応に助けられました。故障した日の午後には作業員の方がやってきて故障原因を確認してくれ、2日後に新しい室外機に交換して無事復旧しました。年末に対応して下さった作業員の方に感謝しています。
エラーメッセージが出ても、全館空調システムを再起動すれば復旧する場合もあるようですが、我が家の場合は完全に故障でした。エラーメッセージが出た場合は、落ちついてサービスセンターに電話しましょう。
2台の室内機の置き場ですが、2階用は天井裏、1階用は1m2ほどのスペースが必要です。我が家は、階段下スペースに室内機を設置しています。収納スペースが少し削られるイメージです。
1階の吹き出し口が床にあるため、ゴミが溜まります。キッチンやダイニング付近の吹き出し口にたくさんゴミが溜まっていました。シーズン毎に掃除することをオススメします。
エアコンをつけっぱなしにしているのと同じなので、乾燥します。特に、冬の乾燥はヒドイです。我が家では、寝室とLDKに加湿器を設置してフル稼働しています。
オススメの加湿器はこちらで紹介しています。
まとめ
快適なのは間違いなし!迷ったら導入すべきです。
全館空調の快適さを知ってしまうと元の生活には戻れません。実家に帰ると、「廊下が暑い。」、「脱衣所が寒い。」などと文句を言っています。
初期費用でまとまったお金が必要ですが、そこがクリアできれば、月々のランニングコストは一般的な仕様のお宅とほとんど変わりません。我が家の場合は、太陽光発電があるので平均以下の電気代で運用できています。
スマート・エアーズが故障すると致命的ですが、数日我慢すれば復旧できます。デンソー様の充実したアフターサービスのおかげです。
日本を代表する大企業トヨタグループが作る「スマート・エアーズ」は、安心して導入できる全館空調システムです。
「スマート・エアーズ」で快適生活を手に入れましょう!